クリスマス・キャロル
今晩はクリスマス・イブということですが、私なぞは別に何をするわけでもなく、いつもと同じ夜を過ごすのだろうと思います。
へっ、毛唐の祭りか
南宜堂の言いそうなセリフですが、今頃になると決まって思い出すのが小学校の学芸会で演じた「クリスマス・キャロル」です。英国の作家チャールズ・ディッケンズの小説を劇化したものですが、内容は強欲な高利貸しスクルージが妖精に連れられて、自らの過去・現在・未来を旅するというもので、不肖南宜堂はスクルージじいさんの役を演じました。決して二枚目の役ではありませんでしたが、暗い小学生時代の唯一の華だったのかもしれません。
南宜堂のスクルージは最後は自らの行いを反省して神に感謝し、貧しいものにほどこしをするいい人になるわけですが、ディッケンズは毎年クリスマスの時期になるとそれに因んだ作品を書いたのだとか。
私の子どもの頃、クリスマスといえば一年で唯一ケーキの食べられる日でした。今はなぜか恋人同士がともに過ごす日ということになっているようです。無宗教の日本人であればそれも仕方のないことなのでしょうが、人の心の暖かみを再確認する、そんな日にしたいものだと私は思っております。