2008年07月06日

新規蒔き直し

 以前から出る出ると予告しておりました「門前町長野をあるく」という本のことです。校了になってカバーや帯のデザインも決まり、印刷直前の段階だったのですが、諸般の事情によりしばらく延期せざるをえなくなりました。
 早い機会に何とか再開にといってもなかなかなんとかするのは難しいものです。新規巻き直しという言葉がありますが、そんな気持ちでひとつがんばってみようと思っています。大恐慌の後に米国のRoosevelt大統領が行った政策[NEW DEAL]が確か新規巻き直しと訳していたように思います。
 ところで、島崎藤村の「夜明け前」に「新規蒔き直し」という言葉が出てまいります。たぶん「新規巻き直し」を藤村流に解釈したものだと思うのですが、なかなかいい言葉です。もういちど種を蒔き直す、最初からやってみようということでしょう。そういえば、明治維新のことを「御一新」と民衆は呼んでいたようです。願望のこもった言葉です。
 そんなわけで、もう一度原稿を総ざらいしてみたらどうかと、新規蒔き直してみようと、それをまたこの南宜堂ブログでつづってみようと思っています。最初からの読者の皆さんには再放送になりますがご勘弁ください。
 そして、ここのところ身辺にいろいろありまして、更新も満足にしておりません。そこのところもどうかご容赦ください。



Posted by 南宜堂 at 23:15│Comments(2)

この記事へのコメント

御本の出版、そろそろかな・・と楽しみにしておりましたので、「新規蒔き直し」とのこと!またお待ちしています。
(島崎藤村の夜明け前で使われていた字なのですか!こっちの字のほうがしっくりくるくらい?(^o^)
ふと思ったのですが、「巻き直し」は何を巻き直したのでしょうか?昔の映画のフィルムでしょうか??)

原稿総ざらい!再放送!
拝見していない記事も、以前読ませていただいたものも、どちらも楽しみです!
Posted by みうみうBETTY at 2008年07月07日 08:02
みうみうBETTYさま
dealは処理するとか配るとかいろいろな意味があるようですが、巻くとか蒔くという意味はないようです。新規巻き直しはもしかしたらnew dealの意訳かもしれませんね。
うまく芽がでてくれなければ蒔き直しも仕方ないのかもしれません。
多少は成長したものをお見せできるようにします。
Posted by 南宜堂 at 2008年07月08日 21:40

 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。