2013年08月21日

善光寺の伝説

 先週の暑さが嘘のように、涼しい朝となった。店にも多少はお客さんが戻ることを期待したい。
 前に出版した『こんなにもある善光寺のなぞ』という本が復刊されることになった。出版社が廃業したため増刷ができなくなってしまった本だ。
 引き受けてくれたのは東京の出版社で、来月こちらに来てくれることになった。本が売れない時代にありがたい話だ。それに合わせていま原稿の書き直しをしている。
 善光寺については、多くの人の信仰心に支えられて発展してきたというようにいわれるのだが、実態はそんな他人任せのようなことではなかった。
 時の権力者に接近し、善光寺聖が全国を行脚して信仰を広め、江戸時代になってからは出開帳といって一山の僧侶たちが仏様を背負って歩いた。その結果としての現在の賑わいである。
 私どもの店は善光寺の門前からほんの5分ほどの場所にある。このあたりには観光客は滅多にこないが、境内は毎日たいへんな賑わいのようである。
 最近はあまり騒がれなくなったが、善光寺は世界遺産への登録を狙っているようだ。しかし、善光寺単独での登録は難しく、庶民信仰のメッカとして門前町との連携は不可欠だ。門前町のあちこちには善光寺信仰に関わる伝説が多くある。
 今度の復刊にあたり、そんな伝説をいっそう探ってみようと思っている。
善光寺の伝説



Posted by 南宜堂 at 10:07│Comments(0)

 
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