2008年08月26日

いいことかな

 私の友人に蔵書を3千冊ほど持ってオンラインの古書店をしているのがおります。最近の悩みは、本を置く場所を確保することだといいます。事業に失敗して財産を全部なくしてしまい、今は借家住まいです。アルバイトのような勤めをして生活しておりますが、もうすぐ定年を迎えるので、そうしたら勤めはやめてしまおうかと言っています。古書店の収入は月に3万から5万円ほど、今は独り者なので、年金と合わせればなんとか生活できるだろうと楽観的な見通しを立てています。
 それにつけても、倉庫兼住まい兼店舗のいい場所はないですかね。
最近会うとそんな話になります。まちなかに住みたいけれど家賃が高いし、田舎でも店売はあまり期待してないのでかまわないのですが
 先日町のえんがわのことを書いていて思い出したのは彼のことです。売り上げはそれほどなくても、店があって人が集まれるような場所が町のなかにあれば、多少なりとも地域のコミュニケーションの場になるのではないかと。
 この友人をはじめ、私の周りには定年を迎えたり、迎えようとしている人がけっこういます。2度目のおつとめにはりきっている人もいますが、できれば勤めはしたくないという者もいて驚いています。お金は欲しいけれど自由はもっとほしい。今のお年寄りと違って団塊の老人はそれほど長生きできそうもないから、10年くらいしか残された時間はないのではないか。お金がなくとも気楽に生きたいということでしょう。
 こういう風潮が広がり、社会がゆるくなったら格差社会も変わっていくような気がしています。とりあえずいいことかなと思います。



Posted by 南宜堂 at 16:53│Comments(0)

 
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