2007年06月15日

長野の映画館

 長野ではじめて映画が上映されたのは相生座、当時の千歳座であることは以前に書きました。その後、映画の全盛とともに映画館は増え、戦後の昭和三十二年には長野県下で百三館、長野市には十三館の映画館があったそうです。これは中原行夫さんという方のホームページに掲載されていますが、そのうち長野市のものだけ転載させていただきます。

演芸館、長野活動館、千石映画劇場、千石小劇場、相生座、中央映画劇場、長野東映商工会館、東劇、吉田映画劇場、セントラル映劇、裾花映画劇場、七瀬映劇、長野映劇
 
 昭和三十二年というのは、長野でNHKのテレビ放送がはじまった年です。そして県下初のデパート丸光百貨店の開店した年でもあります。上にあげた映画館の変遷を一館、一館たどっていけばその時代を生きた人たちのさまざまな人生のシーンと重なり感慨深いものがあります。活動館は現在の石堂町の西友のあたりにあった映画館で、昭和三十二年といえば、石原裕次郎や小林旭のアクション映画が全盛であった時代です。日曜日など大勢の若者でにぎわったことでしょう。個人的にはこの映画館で見た「にあんちゃん」が印象に残っています。在日朝鮮人の兄妹の物語で、「太陽の季節」に主演した長門裕之がでておりました。




Posted by 南宜堂 at 08:26│Comments(0)

 
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