2007年03月02日

長野県下美人募集規則

応募条件は、
一、女優、芸妓その他容色を以て職業の資とするものの写真は採用せず。
二、投寄の写真は新聞紙上に掲載して差し支えなきものを要す。
三、投寄の写真は成る可く形の大なるものを選び、其の裏面には本人の姓名、現住所、年齢、職業の有無、及び父母の職業もしくは身分を掲載せらるべし。身長、胸囲、腰囲等も明記せらるれば尤も妙。
そして、商品は
一等 十八金ルビー真珠入り指輪 価格三十円
二等 宝石入り純金指輪 価格十五円
三等 鰐側婦人持懐中時計 価格十円

明治40年、信濃毎日新聞と東京の時事新報社が行った全国美人投票選出会の長野県予選の応募要領です。
誰が一等になったのか、そしてその写真は残念ながらわかりません。興味のある方、調べてみてはいかがでしょうか。



Posted by 南宜堂 at 23:08│Comments(2)

この記事へのコメント

商品を見ると、ニヤっとさせられますね。
三十円とかって、すっごく新鮮。
父母の職業もしくは身分を掲載・・・これも、新鮮。
でもでも、今私たちが書いている文章も、
100年たつと、突っ込みどころ満載なのでしょう!?
Posted by もりたまい@ながのブログ at 2007年03月02日 23:37
≠烽閧スまいさま
 30円といえば今ではおもちゃの指輪も買えませんね。明治40年頃の白米10キロの東京での価格が1円56銭(「値段史年表」より)だったそうです。
 美人コンテストは明治からあったのですね。ただ当時のものは新聞紙上によるものだったようで、会場で水着審査などはなかったのでしょう。学習院の女学生が応募して退学になったということもあったようです。
Posted by 南宜堂 at 2007年03月03日 08:50

 
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