2010年05月17日

きょうのテンツバ 4

成功した人は 普通の人ならその困難に
打ち負かされるところを
反対に喜び勇んで体当たりしている
(松下幸之助 )
人は何度やりそこなっても
「もういっぺん」の勇気を失わなければ必ずものになる
(松下幸之助)

 経営の神様松下幸之助の名言が2つ並んでいます。キーワードは努力と成功でしょうか。
 子供の頃、学校の図書館に行くと伝記のコーナーというのがあって、エジソンとか野口英世とか古いところでは二宮金次郎なんかの本が並んでいました。彼らのキーワードも努力と成功であったと思います。
 さて、成功とは何なのでしょうか。
・お金持ちになる
・社会で高い地位につく
 これなんかは成功の両横綱といったところですね。しかし、私たちくらいの年になりますと、努力すれば必ず成功するというのは、大きな嘘ではないかということに気がついたりします。努力してもいっこうに報われない人もいるかと思うと、けっこう姑息な手段で上記にあるような成功を勝ち得ている人もいます。
 また、一生懸命に努力して成功というものを手に入れても、そこでまた失敗する人もいますし、中には司直の手にかかってニュースをにぎわしたりする人もいます。

 話を変えますが、私はこの二日間東北の小さな市で開かれたあるイベントに参加してきました。最近は地方で開かれるイベントも、企画会社が仕切ったり、イベントプロデューサーと称する人がいて演出を盛り上げたりして、華やかに行われたりしますが、このイベントは最初から最後まで市民の有志の人たちが関わり、懇親会まで手作りの料理が並ぶというものでした。
 携わった人たちはたいへんだったと思います。企画は企画会社に、懇親会はホテルに任せたらどんなに楽だったかと傍で見ていてもそう思うような努力でした。
 そして結果は、全国から集った人々に深い満足と感謝の気持ちを与えてくれました。このイベントはお金が儲かるどころか、もしかしたら関係した人たちの持ち出しになったのではないかと心配になるようなものでした。
 しかし、これは大成功だったと私は思いましたし、関係した人たちも思っているはずです。成功のための努力というのにはこういうこともあるのだということです。
 経営の神様の言葉を否定するわけではありませんが、成功は金とステータスだとひたすら思い、そのために腐心するというのは、ちょっと視野が狭いんじゃないですかと思います。

きょうのテンツバ 4
きょうのテンツバ 4



Posted by 南宜堂 at 09:26│Comments(0)
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