2011年03月24日

昭和古本屋の日々 増える古本屋

世の中にはいろいろな趣味の人がいるもので、……
などと語りだすと、まるで落語のマクラのようになってしまうが、読書が趣味だという人のほかに古本屋通いをするのが趣味だという人もいるようだ。
先日紹介いただいた「古本屋ツアーインジャパン」に引き続きまたまた光風舎のことを紹介してくれたブログを見つけた。
都会の方らしく、出張のついでに立ち寄られたようだ。冬の信州には慣れていないらしくさかんに「寒い、寒い」と書いておられる。光風舎も寒かったようで(20坪の店にファンヒーター1台だから、信州人でも寒いかもしれない)、それで少し減点になったのかもしれない。
どうも、こういった方たちはシャイな方が多いようで、そっと来てそっと立ち去る、直接取材というのはされないようだ。だから、時として掲載されている情報があやふやなことがあるのは仕方ないのかもしれない。
初老の男性2人の共同経営(この部分は正しい)で、定年後の趣味を兼ねてというような表現で書かれているが、そんな優雅なものではない。2人とも定年などというものには無縁な存在で、倒れるまで働かないといけないのである。優雅に見えたのなら、私たちの働きぶりがナマケモノのようであったからだろうか。

ところで、ここからが本題になるのだが、近々光風舎から歩いて5分ほどの圏内に、古書店とブックカフェが相次いで開店するのだという。これまであった店と合わせると都合5店の古本を扱う店ができることになる。
これについて、光風舎の初老の2人は、片や脅威であるといい、片や希望であるという。
脅威であるというのは、地方都市に有り余るほどの古本屋ができるということは、顧客の取り合いになってしまい、共倒れになるのではないかとの恐れからだ。
一方希望であるというのは、古本屋が増えることは品揃えが豊富でバラエティに富んだ大きな古本屋が存在するのと同じことであり、顧客にとっては大きな魅力であり、来店客が増えるにちがいないというのである。
結果はなってみないとわからないわけで、夏の終わりころが一つのめどかなと思うのである。



Posted by 南宜堂 at 11:15│Comments(0)
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