2011年04月23日

「ぼくは(古)本屋のおやじさん」

桜も咲いたことだし、少しブログを整理することにしました。
この「あれこれ南宜堂」のブログは、古本屋の日録風のものに絞り、駄文・雑文の類ははてなダイアリーの「丸々亭日録」(近日タイトルを変更予定)に移します。

昨年のえびす講直前にこの地に店を移し、早5ヶ月が過ぎました。相変わらずのチンタラぶりで一向に売り上げも増えません。ライバルも増えることですし、ここは一つ発奮して積極的な情報発信に努めようというわけです。
このブログの古い読者の皆さんはご存知のことですが、光風舎は10年ほど前にも善光寺門前で商売をしておりました。たいしたノウハウの蓄積もなくはじめた商売で、結局は大失敗をして撤退したという苦い経験があります。
当時と今と商売をする環境が良くなっているとは思いません。いや、景気の後退があったりしてかえって悪くなっているようです。
それでも善光寺門前に固執してやろうかと決心したのは、私個人の環境があの頃とは違ってきたからです。いちいち書くほどのことではないのですが、要するに店で収入が出なくとも何とか最低の生活だけはできるということです。でなければ今頃撤退を考えていることでしょう。
さらには私が年を取り、先が計算できるということです。あとがんばっても十数年で消えていく身としたら、そんなに先のことまで心配しなくともいいわけです。

さて、本日のタイトルです。古い方はご存知のかもしれませんが、伝説のバンド(?)ジャックスの早川義夫さんの本「ぼくは本屋のおやじさん」(晶文社・1982年)のパクリです。早川さんは突然に音楽活動をやめて、川崎市で早川書店をはじめました。現在は本屋をやめて音楽活動を再開しているようです。近々長野市でもライブがあるようです。
早川さんが本屋を選んだ理由というのが、なるべく人と話したくないということだったとか。わかる気がします。他の商売に比べたら、(古)本屋というのはほとんどお客さんと話さなくともいい商売で、やたらに話しかけたならばかえってうるさがられることもあります。
私が古本屋をはじめたのはそんなに理由からではないのですが、あまり話さなくともできる商売で助かっています。
「ぼくは(古)本屋のおやじさん」



Posted by 南宜堂 at 00:45│Comments(0)

 
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