2011年10月07日

ステイーブ・ジョブズ

ステイーブ・ジョブズ アップルの創業者であるステイーブ・ジョブズが亡くなった。パソコンを使いはじめて20年近くになるが、ずっとMacを使い続けてきたものとしては感慨深い。ジョブズについて何か知っているというのではない。自分が使っているMacを作った人が亡くなったということが感慨深いということだ。
 編集の仕事をするならMacだろうと言われて、最初に買ったのがパフォーマという一体型のMacだった。その時の私はもう40歳をとうに過ぎていたのだが、ジョブズが最初のアップル・コンピュータを売り出したのが20歳そこそこだと聞いて、あぜんとしたものだった。
 その後、iMac、iBook、Macmini、MacBook、iPadと使い続けてきたのだが、一時は潰れそうだとか、どこかに買収されるのではないかと言われ続けてきた。それでもMacを使い続けてきたのは、Windowsの使い方を習うのが面倒臭かったということもあるが、何よりもMacの遊び心溢れる使い勝手が楽しかったからだと思う。前のOS9の時は誕生日やお正月にメッセージが出た。これが嬉しかった。Windowsはスーツを着たパソコン、Macはテイーシャツやポロシャツを着たパソコンというイメージがある。そう言えば新製品の発表会の時、ジョブズはいつも黒のテイーシャツで登場していた。
 数ヶ月前、偶然にYouTubeでジョブズのスピーチを見た。2005年のスタンフォード大学の卒業式でのスピーチだ。これは後にジョブズの感動のスピーチと言われているものだということを知った。
 自らの歩んできた道を振り返りながら、若い世代にどう生きるかを語ったものだ。型破りの人生を歩んできたジョブズの言葉は、これからエリートの道を歩こうという若者には向かないのではないだろうかと画面を見ながら思った。。現にジョブズは大学を数ヶ月で退学している。
 ジョブズはこう言っている。

「君たちが持つ時間は限られている。人の人生に自分の時間を費やすことはありません。誰かが考えた結果に従って生きる必要もないのです。自分の内なる声が雑音に打ち消されないことです。そして、最も重要なことは自分自身の心と直感に素直に従い、勇気を持って行動することです。心や直感というのは、君たちが本当に望んでいる姿を知っているのです。だから、それ以外のことは、全て二の次でも構わないのです。」(訳・小野晃司「我ら、地球の仕掛け人!」より)
 こういうジョブズを嫌いだった人は結構いたのだろう。自分の心と直感に素直に従うというのは、人の言うことを聞くなと言っているようなものである。しかし、こんな生き方がほんとうにできたならば、満ち足りた気持ちで死ねるような気がする。
写真はAppleのホームページ
ステイーブ・ジョブズ


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Posted by 南宜堂 at 22:47│Comments(0)雑記

 
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