2008年09月02日
シンプルライフと高倉健と
アパレルメーカーのレナウンが展開していたブランドに「シンプルライフ」ていうのがありました。ありましたと過去形で書いてしまいましたが、現在もあるのかも知れません。
それまでは男の服装といえば、ワイシャツにネクタイに背広、どこに行くのもこの格好で、新婚旅行でさえもこんなスタイルで行った時代です。シンプルライフはそんなドブネズミルックから脱皮するための男のカジュアルウェアーでした。
そのコマーシャルに長く起用されていたのが高倉健でした。ターゲットはおそらくVANやJUNで育った団塊世代前後の若者たちではなかったかと思います。高倉健は彼らのヒーローでしたから。
全共闘運動が盛んな頃、学生街の映画館を満員にしたのが「昭和残侠伝」や「網走番外地」でした。「義理と人情を秤にかけりゃ義理が重たい男の世界」なぜ闘うのかを探していた学生たちに、義のために命を捨てる高倉健がかっこよく映ったのです。
そんな世代の若者たちが世に出て、ドブネズミの一員となった時に登場したのが高倉健のシンプルライフでした。
それから何十年かが過ぎて、全共闘世代もようやくリタイアの時を迎えようとしています。いろいろなことがありましたが、シンプルライフの伝統は受け継がれ、カジュアルウェアの着こなしもけっこうさまになるようになりました。自由な時間の使い方もうまくなりました。これからはもっともっと多くの自由時間が待っています。
と、今日はここからが本題です。長い枕で恐縮です。
最近のJR東日本のコマーシャルに長野の町と吉永小百合が出ていると聞きました。残念なことに、私はそのコマーシャルを見たことがありません。友人が「長野の町がこんなにすてきな町だとは思わなかった」と言うくらいですから、ぜひ見たかった。
吉永小百合が登場するこのコマーシャルのシリーズのターゲットも、やはり団塊世代なのでしょう。一生懸命働いてきたご褒美として美しい妻とともに旅に出るというシチュエーションなのでしょう。現実は長年連れ添った糟糠の妻であっても、夫には吉永小百合のように美しく見えるのです。
絵に描いたような幸せな晩年です。ただ私には無縁なようです。そういう同輩もけっこういるようですよ。
それまでは男の服装といえば、ワイシャツにネクタイに背広、どこに行くのもこの格好で、新婚旅行でさえもこんなスタイルで行った時代です。シンプルライフはそんなドブネズミルックから脱皮するための男のカジュアルウェアーでした。
そのコマーシャルに長く起用されていたのが高倉健でした。ターゲットはおそらくVANやJUNで育った団塊世代前後の若者たちではなかったかと思います。高倉健は彼らのヒーローでしたから。
全共闘運動が盛んな頃、学生街の映画館を満員にしたのが「昭和残侠伝」や「網走番外地」でした。「義理と人情を秤にかけりゃ義理が重たい男の世界」なぜ闘うのかを探していた学生たちに、義のために命を捨てる高倉健がかっこよく映ったのです。
そんな世代の若者たちが世に出て、ドブネズミの一員となった時に登場したのが高倉健のシンプルライフでした。
それから何十年かが過ぎて、全共闘世代もようやくリタイアの時を迎えようとしています。いろいろなことがありましたが、シンプルライフの伝統は受け継がれ、カジュアルウェアの着こなしもけっこうさまになるようになりました。自由な時間の使い方もうまくなりました。これからはもっともっと多くの自由時間が待っています。
と、今日はここからが本題です。長い枕で恐縮です。
最近のJR東日本のコマーシャルに長野の町と吉永小百合が出ていると聞きました。残念なことに、私はそのコマーシャルを見たことがありません。友人が「長野の町がこんなにすてきな町だとは思わなかった」と言うくらいですから、ぜひ見たかった。
吉永小百合が登場するこのコマーシャルのシリーズのターゲットも、やはり団塊世代なのでしょう。一生懸命働いてきたご褒美として美しい妻とともに旅に出るというシチュエーションなのでしょう。現実は長年連れ添った糟糠の妻であっても、夫には吉永小百合のように美しく見えるのです。
絵に描いたような幸せな晩年です。ただ私には無縁なようです。そういう同輩もけっこういるようですよ。
Posted by 南宜堂 at 23:01│Comments(0)