2011年09月10日

追分コロニー

午後から所用があって軽井沢に行くことになった。せっかくだからと、追分コロニーを再訪することにした。追分宿は浅間三宿の中でも一番西寄りにあり、京へ向かう中山道と善光寺に向かう北国街道の分岐点に当たる。ここを発祥とする追分節は有名で、 映画「遊侠一匹・沓掛時次郎」の中でも、池内淳子のおきぬが時次郎の生まれ在所のこの歌を切々と歌っていた。

村の古本屋・追分コロニーはその旧追分宿の脇本陣であった油屋の隣にある。追分コロニーと油屋、そしてここを訪れた文人たちのことは、追分コロニーのホームページを見ていただきたい。

斎藤さんは帳場に居られたが、本日は客として寄せていただいたので静かに本棚を眺めさせていただく。3冊を選んで勘定を済ませた後、同業であることをお話しし、ホンモノ市のことをお聞きする。斎藤さんは拙ブログを時々見ていただいているということで、長野の業界のこともよくご存知であった。一度長野にも行くつもりと話される。私もホンモノ市には伺うつもりと話す。

追分コロニーから中軽井沢に向かい、長倉神社にあるという「沓掛時次郎の碑」を捜す。これがなかなか見つからず、暗くなってきたし諦めようと思ったところで、奥の方にある大きな自然石を発見。 長谷川伸の筆跡で「千両万両枉げない意地も、人情搦めば弱くなる 浅間三筋の煙の下で 男 沓掛時次郎 長谷川伸 書」 と彫られている。

本日買った本

・ 次郎長放浪記 阿佐田哲也 中公文庫

・改訂日本芸能史入門 後藤淑 現代教養文庫

・白樺たちの大正 関川夏央 文春文庫

ヤクザと芸能、そして大正時代は個人的な興味。   

Posted by 南宜堂 at 23:12Comments(2)雑記