2011年09月27日
つん堂文庫のこと
昨日小山清について書いた記事について、私は決して小山の作品が嫌いということではない。むしろ好きな作家ではあるのだが、古書価格が高いので一言言いたかったのだ。
さて、そこでも述べたつん堂文庫のこと。それほど大げさなものではなく、長野の古本市で残った本をお預かりしたということ、せっかくだからそれを店に並べましょうということになったという次第なのである。自分の集めた本の反応を見たいというつん堂さんの希望もあった。
私どもとしても、つん堂さんの選んだ本ならぜひ置かせていただきたいということで、つん堂文庫開設の運びとなったものである。大書店の丸善と光風舎を比較したのでは気がひけるのだが、松丸本舗のようなものを実はイメージしているのである。
愛書家のつん堂さんのことについては、ここでいろいろ説明するよりはご自身のブログを見ていただくのがいいと思う。光風舎との縁は、古本屋ツアーさんの記事に興味を覚え、訪れたこの店が気に入っていただいたということからだと思う。最初の印象をつん堂さんのブログから引用すると、
「店内もしんしんとして、じっくり本を選ぶにはつらい。
ただし、店内はきれいに整理され、良書がぎっしりとうれしい状況。だけど、だけど、うまくはいきません。まず、好みが一致しすぎて、所持本とカブリがほとんど。しかも、値段はしっかりついている。こうなるとなかなか手が伸びないものです。」(1月13日付)
その後、仕事の関係で長野出張の多いつん堂さんは、時々光風舎に来ていただくようになった。つん堂さんは親切な方で、東京の古本事情に疎い私たちにいろいろと話してくださり、先月の「あいおい古本まつり」では東京の愛書家の方たちをご紹介いただき、ご一緒に食事をさせていただいた。
ただ、あくまでも客と店主という関係だからお互いプライベートなことは知らない。つん堂さんと私たちが同姓だということを知ったのは、メールアドレスをお聞きしてからだ。日本ではベスト3に入るありふれた姓だから奇遇ということもないが。
つん堂さんの蒐集した蔵書を私どもの店に置かせていただくようになったのは、上記のように古本という共通の話題から親しくなったということもあるが、何よりもつん堂さんも書かれているように「好みが一致」しているからだ。
贅沢を言うようだが、私たちは嫌な本は店に置きたくないと思っている。新刊書店ではそうはいかないが、古本屋だからこそできる贅沢なのである。つん堂文庫は 長野の私たちにとって、東京からの風のように感じている。現に「ウェッジ文庫」のことは全く知らなかった。不勉強ではあるのだが。
つん堂さんにとっては、長野の片隅の古本屋に自身の蒐集本を並べても、その反響は無いに等しいものなのだとは思うが、長野の古本屋の応援団長になってしまった因果と諦めてください。
さて、そこでも述べたつん堂文庫のこと。それほど大げさなものではなく、長野の古本市で残った本をお預かりしたということ、せっかくだからそれを店に並べましょうということになったという次第なのである。自分の集めた本の反応を見たいというつん堂さんの希望もあった。
私どもとしても、つん堂さんの選んだ本ならぜひ置かせていただきたいということで、つん堂文庫開設の運びとなったものである。大書店の丸善と光風舎を比較したのでは気がひけるのだが、松丸本舗のようなものを実はイメージしているのである。
愛書家のつん堂さんのことについては、ここでいろいろ説明するよりはご自身のブログを見ていただくのがいいと思う。光風舎との縁は、古本屋ツアーさんの記事に興味を覚え、訪れたこの店が気に入っていただいたということからだと思う。最初の印象をつん堂さんのブログから引用すると、
「店内もしんしんとして、じっくり本を選ぶにはつらい。
ただし、店内はきれいに整理され、良書がぎっしりとうれしい状況。だけど、だけど、うまくはいきません。まず、好みが一致しすぎて、所持本とカブリがほとんど。しかも、値段はしっかりついている。こうなるとなかなか手が伸びないものです。」(1月13日付)
その後、仕事の関係で長野出張の多いつん堂さんは、時々光風舎に来ていただくようになった。つん堂さんは親切な方で、東京の古本事情に疎い私たちにいろいろと話してくださり、先月の「あいおい古本まつり」では東京の愛書家の方たちをご紹介いただき、ご一緒に食事をさせていただいた。
ただ、あくまでも客と店主という関係だからお互いプライベートなことは知らない。つん堂さんと私たちが同姓だということを知ったのは、メールアドレスをお聞きしてからだ。日本ではベスト3に入るありふれた姓だから奇遇ということもないが。
つん堂さんの蒐集した蔵書を私どもの店に置かせていただくようになったのは、上記のように古本という共通の話題から親しくなったということもあるが、何よりもつん堂さんも書かれているように「好みが一致」しているからだ。
贅沢を言うようだが、私たちは嫌な本は店に置きたくないと思っている。新刊書店ではそうはいかないが、古本屋だからこそできる贅沢なのである。つん堂文庫は 長野の私たちにとって、東京からの風のように感じている。現に「ウェッジ文庫」のことは全く知らなかった。不勉強ではあるのだが。
つん堂さんにとっては、長野の片隅の古本屋に自身の蒐集本を並べても、その反響は無いに等しいものなのだとは思うが、長野の古本屋の応援団長になってしまった因果と諦めてください。