2010年06月21日

ネット社会の非常識 モラルとカネ

 某研究会主宰者に対する疑惑は、「政治とカネ」というより「モラルとカネ」と称した方が適切であろう。私は本ブログでもっぱらモラルの問題を前面にして取り上げてきた。そして、カネの問題は主宰者とその取り巻きに直接メールで抗議してきたのである。
 その発端が下記に示した「質問状」である。これについては私の再三の催促にもかかわらず、なしのつぶて、何の返事もない。わずかに示した反応は、主宰者のホームページで、最近迷惑メールが来て困るので差出人の住む県警に相談するつもりだというような記事を掲載したことである。
 これに対し私は次のようなメールを主宰者と取り巻きに送った。
「貴ホームページの迷惑メールとは私のことでしょうか。
私は下記の質問についての回答を求めているのです。1ヶ月たってもまったく回答がありません。
どうか、貴ホームページに下記の全文を掲載し、そちらで回答いただいてもかまいません。」
 するとこれについてはすぐさま反応した。迷惑メール云々の記事は削除されたのである。コピーできなかったのは残念であった。それに代って次の文章が差し替えられていた。「本日、大事件が起りましたので、メール問題は後日にまわしました。」大事件とは、鳩山首相の辞任のことであるらしい。
 話がだんだんとこじれてきてしまったのだが、私は○○研究会の「モラルとカネ」の問題で主宰者の説明を求めたのである。
 「さまざまな事情により○○研究会は解散しました。」と主宰者の挨拶状にあるように、会は解散したのである。にもかかわらず「○○研究会は2005年に発足しました。作家A(注主宰者のこと)を囲む楽しい研究会です。」とあたかもずっと継続しているように見せかけて再発足するというのはどう考えても欺瞞ではないだろうか。
 しかも、この時点で会員を選別しているのである。私については「ご入会のご希望をお持ちのようですが、お断り致します。」と事務局からの一片のメールで入会を拒否されたのである。
 解散時の60名の会員は、こういう手続きを経てたった12名に絞られたようである。というよりもこの新しい会の胡散臭さに入会を見送った会員が多かったようだ。
 五分の一の会員であたかも2005年から続いているようにうたうのは詐欺ではないかと思う。しかも突然の解散にもかかわらず、旧会員48名には今年分の会費3000円が小為替で送られてきただけで、会計報告もなされていないのである。このことだけをとっても偽装解散による会費の搾取と思われても仕方がないのではないだろうか。
 こういうことが、多くの著作を持ち、各地で講演会を開き、地方新聞に連載も持っている著名な作家の主宰する会で行われているということが私には不思議でならない。
 私は公の場で発言の場を持たない無名の人間に過ぎないので、自分のブログという私的な場で発言するしかない。泣き寝入りすることがどうしても自分の中で納得がいかなかったので「ネット社会の非常識」として記事を書き継いできた。
 かの主宰者は、やろうと思えば多くの媒体を利用して私の批判など簡単に蹴散らすことができるだろう。彼はマスコミの世界に長くいたので、そんな方法は十分に心得ていることだろう。
 しかし、ここに誰にも邪魔されることのないブログという小さな発言の場があるということは、何とも心強い限りである。さんざんにネット社会を批判してきたが、こういう場が個人にも与えられているということだけは賞賛しなければいけないと思う。


質問状
○○研究会の発足おめでとうございます。
と言いたいところですが、いささか釈然としないところがありますので、そこのところをいくつか質問させていただき、また私からの要望を述べさせていただきます。
●解散なのか、継続なのか、
A氏(主宰者)より届いた「ごあいさつ」には「さまざまな事情により○○研究会は解散しました。」とあり、同封の○○研究会名のメモにも「会の解散に伴いまして会費を返金させていただくことになりました。」とあり、当然解散したものと理解しておりました。
ところが、○○研究会 企画室 事務局 B氏より私へのメールでは、
「○○研究会は、清算をすることはありません。
○○研究会は、私どもが引き続き運営して参ります。
○○研究会は、Aの会として今後も活動を続けて参ります。」
とあります。
幹部の間で意見が異なっているようですが、どちらが正しいのか。これは当然のことながら代表者であるA氏の見解が正しいと理解すべきでしょう。したがって、いったん○○研究会は解散し、新たに同名の○○研究会を発足させたと理解いたしますが、それでよろしいでしょうか。
●解散した○○研究会の事業報告、会計報告はどうなっているのか。
私のもとには現金書留で3000円が送られてきました。同封メモには「会費を返金させていただく」とありましたが、どういう会費なのでしょうか。3000円は1年分の会費ですが、私は3年間に9000円の会費を払っております。会の運営に使われたということでしょうが、本年3月末の会計報告では30万円弱の会費の繰越金があったと記憶しています。ホームページが閉鎖されたので確認はできません。
その根拠をただしたところ、
「会計上の処理は、監査役のC殿のご承認済みですので、
近々、新たなHPでご報告致します。」
解散した会の会計報告を、新発足の会のホームページに掲載するというのもおかしな話です。私のような入会を拒否された会員、あるいは入会を希望しなかった会員はどうやって確認したらいいのでしょう。100歩譲って旧会員一人一人に告知するのは煩雑であるとするならば、全員が閲覧できる措置を講ずるべきでしょう。
また、この報告について異議申し立てができる場をつくることも当然のことと思います。
●私の入会希望について、「ご入会のご希望をお持ちのようですが、お断り致します。」というメールを○○研究会 企画室 事務局 B名儀でいただきました。これはB氏の個人的な意見ですか。それとも、総裁(主宰者)も含め企画室で討議されて出された結論ですか。
このようなことを申し上げるのはまことに口幅ったいのですが、私とA氏は約30年にわたり友人関係を築いてきた間柄であると、少なくとも私は思っております。そういう私を一事務局員名で拒否・排除するとはいささか礼を失しているのではないでしょうか。
もし入会を拒否するにしても、A氏より直接理由を記してなさるべきではないでしょうか。

本質問状は、○○研究会会長A氏並びに、○○研究会 企画室 事務局 B氏に提出させていただきますが、納得のいく回答がいただけない場合は、新企画室員、新支部長、新相談役、新顧問各位にも同様の質問状を送付し、問題を共有していただいて論議していただきたいと思っております。
どうか誠意ある回答をお願いいたします。
 平成22年5月4日


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Posted by 南宜堂 at 09:27│Comments(4)ネット社会

この記事へのコメント

南陽です。いやはや、まだ続報がありましたか。
こういう人は自分たちが悪いという意識が生まれない限りは
なかなか改心できないでしょうね。

ブログから小生が勝手に推察するところ
そのとりまきがどうも主宰者どのを篭絡して
他の会員さんとの関係を阻害しているように感じますが。

幕末期なら八一八の政変から禁門の変にめぐる天皇周辺の状況ともいうべきでしょうかね。

となると、誰が主宰者〔天皇〕の気持ちにもっとも心情をもつのかが重要なファクターとして出てくる。

そのためにはどのような手段も許される。
それゆえに末端の会員さんなどはまさに気持ちはなどは大義の前にはなにも出てこないというべきか。
Posted by 南陽 at 2010年06月21日 13:48
南陽さま
続編というよりこれが発端なのです。
私も当事者ですからなるべく客観的な記述を心がけているのですが。
責めることができるのは彼らの反社会的な行為であり、気に食わないという理由だけで批判しているのではないのです。
今は誰が玉を獲るかということではなく、反社会的な行為を行っている人たちが何の反省もないということなのです。
玉(主宰者)に対しては失望だけが広がっています。
Posted by 南宜堂南宜堂 at 2010年06月21日 14:04
南宜堂さまへ
そうですか、小生は誤解していました。玉がそのような態度に出たことは大変遺憾ですね。
「気に食わない」という子供じみた理由で排除にでるなんて
まさに学校のいじめと同じレベルのこと
彼等は法的には問題が無いと主張するのでしょうね。
そのような彼等はまた同じような問題を起こすでしょうね。
Posted by 南陽 at 2010年06月23日 16:46
南陽さま
この「ネット社会の非常識」は時間が前後したりして読みにくいのですが、要は主宰者の側に前にネットで誹謗中傷されたというトラウマがあって、ちょっとした批判的な投稿にも過敏に反応して削除という暴挙に出てしまったのです。それをまたどんな目的があるのか取り巻きが一生懸命煽るものですから、まさに火に油を注ぐような事態になってしまったというわけなのです。
南陽さまの言われる通り、彼らはまた同じような問題を起こすと思います。例えば会員からの建設的な提言であっても、自分への批判だと過剰に反応して投稿を削除するとか。
Posted by 南宜堂南宜堂 at 2010年06月24日 10:11
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